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2009年8月

学童の日々 Vol 13

自分のことは自分でしよう

長い間、知的障害児の施設で働いていたから、自分のことを自分でできない、しない、学童の子どもたちが気になる。施設では、障害が重ければ重いほど自分でできることの範囲が狭くなる。だからこそ、その子の持っている能力を最大限に伸ばし、少しでも自分でできることは自分でできるようにと、子どもたちと一緒に頑張ってきた。ところが健常児なのに学童の子たちの気になる光景がある。例えば、親御さんが迎えに来られると、自分のランドセルなどの荷物を全て親御さんに渡してしまう子どもたち。その都度、私は「自分の物は自分で持って行かんネ」と言うが、お父さんやお母さんも笑って手を差し伸べられる■確かに、小さな一年生や二年生にとってはランドセルも大きくて重いし、そのほかの荷物もあり相当な量だ。だからといって何もかもを持ってあげるのはちょっと甘やかし過ぎだと思う。そう思うのは私だけ?■その他にも気になるのは、手洗いや食事や宿題や片付けなどを自分できちんとできない子たち。障害を持っている子どもたちは、お互いが助け合い励ましあって生きている。人の本来持っている優しさや慈悲に溢れている。私は施設で働いているときに、そんな子どもたちに多くのことを教えてもらった■私が働いた施設は無くなったが、今でも親元を離れて施設で生活している多くの障害児がたくさんいる。一度そんな施設に学童の子達を連れて行き、「自分のことは自分でしようと日々頑張っている姿」を見せたいものだ。

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学童の日々 Vol 12

物を大切にしない子どもたち

私たちの時代に比べると、今の子どもたちの持ち物はすごい。贅沢だというのではないが、服やランドセルや靴など種類も豊富で、個性にあふれている。子どもたちの使っている筆箱はというと、アニメのキャラクターのデザインで、ほとんどが裏表の二重構造で、鉛筆研ぎや定規なども内蔵されている。しかし、そんなにいい筆箱を持っていながら、鉛筆や消しゴムを大切にしない子たちが多いのには驚いてしまう■学童の落し物箱の中には、持ち主不明の鉛筆や消しゴムなどがたくさん眠っている。僕たちの時代からすると本当に「もったいない」と思う。きっと物に溢れているから物を大事にしないのだ。鉛筆や消しゴムだけならまだしも、学童の倉庫には、持ち主不明の靴下や帽子やハンカチや衣類や傘などが山のように眠っている■私が子どもの時は、自分の持ち物には全て母親が名前を書いてくれていたし、僕たちは靴下や帽子にしても大事に長く使っていたものだ。しかし、学童の持ち主不明の品物は名無しの権兵衛さんで、持ち主が名乗り出ない限りずーっと使われることが無い■帽子を忘れた子に、「失くし物の帽子を借りてかぶりなさい」と言うと、「ダサいから嫌だ」「シラミがおるかもしれんから嫌だ」と借りるのを嫌がる。私の長年の経験から言えば、「物を大切にしない人は、人も大切にしない」と、断言できる。今や人も使い捨てにされる時代。物を大切に、そして人も大切にする人に育ってほしいものだ。

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学童の日々 Vol 11

大人を大切に

学童で働き始めて10ヵ月になろうとしている。子どもたちそれぞれの性格や個性もわかってきて、それなりに楽しくやっている。しかし、一応「せんせい」と呼ばれる身ではあるが、今でも時々感情的になってしまうことがある。それは子どもたちの乱暴な言葉使いに対してだ。「ふくなが~」と呼び捨てにされるのは、あまり気にならないが、注意して「バカ」とか「ウルセー」とか言われたりすると腹が立つ。つい「おとなに向かってなんて言うか~」と怒る。子ども同士になると尚一層その言葉遣いは乱暴になる■僕らの時代の子どもにとっての大人は怖い存在であり、多少なりとも敬意を払っていたし、きちんと話を聞いていたように思う。しかし、今どきの子どもたちにとっての大人は、子どもたちと同等レベルかそれ以下の存在のようだ。自分たちにとって都合の悪いことに対しては、僕らの声は聞こえないし届かない。ある日、おやつの時間になっても宿題を片付けることができない子どもたちに、「おやつ食べないと?」と聞くと、「いらんも~ん」と答えた。しかし、いつの間にか何事もなかったように食べている。「さっきおやつは『いらん』って言ったよね?」と聞くと、「子どもだケンすぐ気が変わるとタイ。しようがない」と開き直る■数日後、そんなやり取りを、同じテーブルのRさんが日記に書いて担任の先生が読み、数人の子が注意されることになった。担任の先生は「学校できちんとできても学童で態度を変えるようでは駄目」と言われたようだ。日記には、私と子どもたちのやり取りが「学童の男先生とけんかをする○○君たち」として、詳しく書かれていた。読んでいて恥ずかしくなった■それは、私が感情的になって子どもたちを叱っている様子が詳しく記されていたからだ。子どもたちと同じレベルで喧嘩をしていたのだ。これからは、もっと冷静にならなければと思う。それでも、やっぱり大人を、そして相手を大切にしない子どもたちには、ついついキレてしまう私なのだ。お願いだから、子どもたちよ、もっと、大人をそして友達を大切にしてくださいな。

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学童の日々 Vol 10

暴力教師は辞めちまえ!

体罰は良くないことはわかっている。しかし、昨年の9月から延べ10名ほどの子にゲンコツを振り上げた。ほとんどが二回以上注意しても言うことを聞かない子どもたちに、コツンとやってしまった■昨年のことになるが、おやつの後に女の子二人がテーブルを抱えて片付けている時に、Y君がふざけてそのテーブルに飛び乗った。私は思わず「危ない」と言って、その子にゲンコツを振り上げてしまった。Y君はすぐにテーブルから飛び降りたが、生まれて初めてゲンコツをもらったらしく大声で泣いた。泣き止んでから話をした。テーブルが落ちればY君だけでなく、女の子二人も怪我をしていたかもしれないこと。突然だったので思わずゲンコツを振り上げたことなどを・・・。しかし、Y君は、私を睨みつけて「暴力はいかんとバイ。暴力教師は辞めちまえ」と言う■私は手を上げたことを謝った。そして、テーブルに飛び乗ることの危なさを伝えた。それでもY君は、怒りがおさまらず「暴力はいかんとバイ。暴力教師は辞めちまえ」と繰り返した。本当に辞めてしまいたかった。その後、モヤモヤとした気持ちでほかの子どもたちとビー玉のゲームをして遊んでいた時、Y君がやって来て「そのゲームどうやると僕にも教えて」と言ってきた■夕方に、お母さんが迎えに来られたときに、ゲンコツの件を伝えた。お母さんは顔を曇らせながらも「わかりました」と言ってくださった。どんな理由があるにせよゲンコツはいけない。わかっているのだが、つい手が出てしまう。愛の鞭などと正当化するつもりもない。あの日から9ヶ月が過ぎた。今では何事も無かったように過ごすY君と向き合って、あの日のことをもう一度話し合うことにしようかと思う。

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