« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

学童の日々 Vol 5

しりとり→りんご→ゴリラ

子どもたちのシリトリを聞いていて笑ってしまった。今どきの小学生では当たり前の内容らしいが、面白いのでその内容をお知らせしたい。初めのほうは普通だが、途中からエッチな内容に変わる■「シリトリ→リンゴ→ゴリラ→ラッパ→パンツ→ツメタイ→イヤヨ→ヨシテ→テメ~→エッチ→○ンポ→ポリポリ」という内容だ。いつの時代でもそうだが、子どもたちは言葉遊びや替え歌が大好きだ。私が覚えているのでは、男子だけでのじゃんけんの掛け声で「じゃんけんぽっくり下駄!ヒゲ○○○○!」(○の内容は恥ずかしくてココでは書けない)とか言っていた■言葉遊びでは、「ソーダ屋のそうださんがソーダ飲んで死んだそうだ」とか「火事だ~火事だ~大火事だ~さんげんまちの豚小屋だ~豚のちんちん丸焼けだ~」とか■今の学童でのじゃんけんの掛け声はというと「最初はグッチョコリンの鼻くそペコちゃんヨーグルトンコツラーメンタイコロコロステーキ」だ。お菓子と食べ物バージョンの面白い掛け声。知らないとじゃんけんを出すタイミングがわからないので遊びにも入れてもらえない。まだまだ色々な今どきの言葉遊びや替え歌などもありそうだ。子どもたちと遊びながら確かめていきたい。それにしても、今も昔もシリトリやジャンケンの掛け声など、いったい誰が考えてどうやって広まっていくのだろうか?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

学童の日々 Vol 4

 「ふくなが~どうしたと?」

先日、木工作業中に不覚にもインパクトドライバーを使っていて、左手親指の先に穴を開けてしまった。「あっあっあっ」と大声で叫んでしまうほどの激しい痛みだった。すぐに止血して消毒をしたものの、その夜は、親指が心臓の鼓動に合わせてズキンズキンと痛み、あまり眠れなかった。毎日きちんと消毒をしていたので、二・三日で治ると思っていたが三日後に化膿してしまい、通院して大きな包帯を巻くことになった■当初、学童では誰も気がつかなかったが、包帯を巻いているとなると、何人もの子どもたちが「ふくなが~どうしたと~?」と聞いてくる。聞かれるたびに「機械のドライバーを使っていて手がすべって穴がほげたっタイ」と答える。数人の子は顔をしかめて「痛かったろう?」とか「泣いたろう?」とか言って心配してくれた。その子たちには、嬉しくて「心配してくれてありがとうね」と心から感謝した■しかし、その他の子どもたちは「ドジ~」「バカだね~」と笑う。工作が得意なS君などは、うつむいて「くっくっくっ」と笑いをこらえている。まあ~笑ってくれるだけでも、少しは心配してくれているのだろうと安心できるが、私が怪我をしていることさえ気がつかない子どもたちもいた。ひどい子は、ここぞとばかりに怪我をした指を叩こうとする子もいた。ある子などは、興味本位に「わ~見せて見せて」と言う。溜息しか出ない■包帯が取れたある日、心配してくれていた子が「あ~治ったんだ~よかったね~」と言ってくれた。人の痛みを知る、思いやりのある子を育てるためには、どうしたらいいのだろうか?答えはきっと、その子の親御さんの姿にあるようだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

学童の日々 Vol 3

保育園行きの子どもたち

今どきの子ども達は、落ち着きがない。小学生になっても、おやつの時間とかに、きちんと座り続けることができずにウロウロする子や、職員の話しを静かに聞く事ができない子どもたちがいる。ほんの10分も静かにできない。なだめたりすかしたり励ましたり褒めたりしても言うことを聞いてくれない時がある■学童の敷地からほんの20メートルほどの所に保育園がある。私が学童に来てから、そんな子どもたちが気になり、何回も注意されても言うことを聞かない子は、抱いて保育園に連れて行くことにした。と言っても、実際は保育園の入口までしか連れて行かないのだが・・・。昨年の9月から何人の子どもたちを抱きかかえて保育園まで行ったことか。子どもたちのほとんどは、恥ずかしさに、泣きながら、もがきながら「ちゃんとします」と言って、保育園に行くことを嫌がる。そして、その後は、「保育園に行くと?」と言うと、びしっとする。しかし、懲りずに3回も連れて行かれた子もいる■保育園行きは「おどし」や「罰」でしかないことはわかっている。保育園に行きたくないからきちんとするのではなくて、きちんとする時間だからこそ、きちんとしなければいけないのだ。泣き叫ぶ子どもを抱えて保育園の入口に立つと、「あら~○○君。おかえり~」と保育園の先生が・・・。保育園の子ども達も笑っている■保育園行きの時間は、その子の体重以上に私の心を重くする。ほんの数分でいいから、きちんとしてほしいものだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

学童の日々 Vol 2

「ふくながはウザイ」

学童は、四月から新四年生が出て行き、45名の新一年生が入ってきた。現在は一年生から三年生まで107名の児童が在籍している。その子たちを毎日7人の職員で担当している。一年生が入ってきて子どもたちも入れ替わり、学童の雰囲気も大きく変わった。特に、今まで色々と手を焼いていた子が、一年生に大きな顔をするようになった。ある意味ではいいこと。一年生の時にはきちんと片付けができなかった子が、新一年生に「ちゃんと片付けせんか~」と叱る姿には笑ってしまう■5月になり、一年生もすっかり学校にも学童にも慣れてきた。初めは、私と距離を置いていた子どもたちが、「おっさん」とか「じいちゃん」とか「ふくなが~」と言ってちょっかいを出してくる。友達同士の輪も少しずつ広がって、集団での遊びが上手にできるようになってきた■季節を通して、この先子どもたちがどんな風に変わっていくのか、とても楽しみだ。そんなある日、三年生のK君が外遊びの時、ウンテイの上に猫のように寝転んで私に手招きをする。「何ですか?」と言うと、「俺のじいちゃんは、すげ~ウザイけど。福永は、じいちゃんよりももっとウザイ」と言う。私は「そりゃ。K君が言うこと聞かんけんだろうが」と笑って返す■K君は、学校から帰って来ても、なかなか宿題をしない子のグループの一人で、静かにしなければいけない時も一人でふざけたりする子だ。そのたびに私から注意される。きっとそれが嫌で「ウザイ」と言うのだろう。しかし、K君は「ウザイ」と言った後にも、私に近づいて来る。やっぱり構ってほしいのだろう。一年生だけに目を向けるのではなくて、K君が学童を出て行く来年の3月まで、K君にとって「ウザイ」存在であり続けなくては・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »