徒然日記 Vol 1
地位も名誉も富も無いけれど・・・
97年の12月に職場を離れて、熊本県職員労働組合の書記長になった。書記長になった途端に、それまで口も聞いたことも無い人が近寄ってきて親しそうに話しかけてくる。一方では、親しかった友人が一歩遠いところで話をするようになる。現場に帰れば、ただのいち県の職員なのだが、書記長というポストに皆さんが頭を下げたり、おべんちゃらを言う。そして、そのポストを辞して一年後の今年の春に、組合時代の関連の業者の方が東京に転勤になるからと突然訪ねて来られた。勘違いされると困るが、彼とは今も昔も利害関係は全く無い。ただ、「お世話になりました」と挨拶に来られた。ただそれだけのこと。いつか東京に行くことがあったら、一個人として酒でも飲むことにしよう。かと思えば、手の平を返したように冷たくなった人もいる。そんな人は、きっと相手の顔じゃなくて相手の頭の上かなんかに肩書きやら、地位やらが見えるのだろう。一番嬉しいのは、書記長であろうがなかろうが、フクナガという人を認めてくださっている人の態度は、ズーっと変わらない。忙しいのに時間を見つけて会いに来てくれる。以前と同じようにメールで近況を知らせてくれる。自分でも時々、相手の服装や職業や地位や前歴などで、その人の価値を計ってしまいそうな時がある。戒めなければいけないと、つくづく思う今日この頃だ。
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