北の広き道/俳句集 Vol 4
遠き山 忘れられずに 流木は
紋別の海岸で、流木を100本程度拾って持ち帰った。大小様々な形の流木が数百本、海岸に打ち寄せられていた。いずれの流木も、どこかの川より海に流れ出て、何年間も波に洗われて、また、大地にたどり着いて、そしてそのうちのいくつかは私に拾われた。
野の花を 摘んで吊るして 夏が来て
6月の北海道は、春真っ盛り。道路端の雑草でさえ光を放ち、心を軽くしてくれる。いくつかの名も知らぬ花を摘み、車の後ろに下げて走った。北海道を離れる頃には夏となり、花たちはその色を少し落として、すっかりドライフラワーに・・・。
廃屋の 校舎の森に ツツ鳥の
滝上町で夜の映画(恋するトマト)の上映を待つために、日中はナビを頼りに山奥へ。しかし、途中で道路は行止り。そのゲートの近くに廃屋となり、朽ち果てた校舎が・・・。耳を澄ましても、今はもう子どもたちの声は聞こえない。廃屋の校舎の森に、ただ「ホッホッホッホー」とツツ鳥の声だけが響く。
毎年5月下旬から6月上旬にかけて10万平方メートルの敷地(甲子園の7倍)がシバザクラのピンク色に染められる。
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