« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月

北の空から/心癒されて Vol 11

南樽市場のお姉さま

 7年前に大学時代の友人夫婦が北海道に集まり旅行をした。その時に、私たちは小樽の南樽市場に立ち寄り、いくつもある魚屋さんから選んだ一軒の店から新鮮な魚介類を買って、熊本に送ってもらった。市場に置いてある魚介類や野菜は安くて新鮮で、地元の多くの人たちも利用している。旅行以後には毎年のように年末に南樽市場の同じ店から魚介類を送ってもらっている■今回の旅の途中にも、その店に行き、「熊本の福永です。毎年お世話になっています」と言って、500円の甘エビ(1パック50匹ほど)を買った。しかし、お金を渡そうとすると奥さんが小さな声で、「こちらこそお世話になっているからお金はいらない」と言う。私は困ってしまい。「では、500円払うから。塩数の子をください」と言って、1パック500円の塩数の子を買って帰った■私は、たった500円で、甘エビと塩数の子を頂いてしまったことになる。熊本で買えばきっと倍以上はするというのに・・・。おかげで、その後の10日間ほどは酒の肴に困ることなく旅を続けることができた。甘エビは毎晩頂いたが三日目になっても無くならない。仕方がないので、贅沢にも塩水に浸して乾燥させて燻製にして食べた■その旨いこと旨いこと、南樽市場のお姉さまに改めて感謝しなければ、罰が当たるほどの旨さだった。

美しき人たちよ  

私は人見知りが激しく、よほどの事が無い限り知らない人に自分から話しかけたりはしない。しかし、美しい人は別だ。ということは、私と話をした人はいずれも美人だということになる■あまり他人には教えたくないが、今回の旅で話をした女性たちを紹介しておこう。①旭川ブラウンボックスのアヤさん②津別町木材工芸館の館員さん③ニセコ町RAM工房のアイさん④美作市現代玩具博物館の館員さん■などと書いてしまって気がついたが、いずれも木工を中心とした、お店の人たちではないか。会話の内容は、熊本から来て旅をしていることを伝えて、工房の作品のことなどを質問しただけだ。でも、旅先で見ず知らずの女性と、きちんと二語文以上の会話をしたのは4人だけだから仕方が無い■別れ際には我が会社の名刺も渡したので、いつの日か突然「会いたい」などと言われたらどうしようかと思う毎日だ。

■夕焼け三景 海・湖・山

200707061907000

M7b1101 M7b11028

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北の空から/心癒されて Vol 10

落ちこぼれの僕たちは・・・

 大学時代の私の友人たちは落ちこぼれだった。私はその中で特に優秀な存在で、大学からの要請で彼らよりも一年遅れて卒業した。大学は名古屋市内の福祉関係の夜間。みんな昼間働いて、夜に勉強して、飲んだくれて、議論して、夢を語って、恋をして、傷ついて・・・。その大学のクラス編成は投げやりで、苗字のアイウエオ順だった。という訳で私たちFクラスは、ハ行の者ばかり。だから、大学時代の私の友人は、みんなハ行の原田・樋口・古川・福森・藤田だ■私を含めた6人は何かしらひねくれていて、クラスの中では異端児的存在で、和気あいあいとしたクラスの雰囲気に馴染めないメンバーだった。今回の旅でその内の4人に会って来た。大学を卒業して30年。今でも、6人全員がきちんと福祉関連の仕事をしている。大学時代を思えば不思議なことだ■「ようちゃん!あなた最近ほとんど大学に来ないわね。後ろばかり見て、もっと前向きに生きられないの?今の生活変えないと大変なことになるわよ」と私を説教したHさん。今、あなたは何処で何をしているのでしょうか?「政治を変えなければ、福祉も変わらないのだ。一緒にデモに行こう」と言っていたF君。今、あなたは何処で何をしているのでしょうか?■友人たちがみんな口をそろえて言う。「お前がな~」と。大学時代に一番何も考えず、ただ流されてぼんやりと過ごしていたこの私が、なぜか県立の福祉施設で働くことになり、地方公務員になり、気が付くと労働組合の役員をして、今は福祉関連の会社を興して・・・。友人たちは「信じられない」と言う。それはそうだろう。私自身も信じられないのだから。

名言・明言・迷言集  

旅先で出会った人たちの言葉。名言・明言・迷言集。

■「日本の歴史は2千年以上。北海道の歴史は100年ほど。残りの人生20年ほどの間に自分の生き様を少しでも北海道の歴史に刻みつけられればいい」大阪から北海道東川町に移住する50代男性■「満開のラベンダー畑と阿蘇の火口を見たら死んでもいい」東京から来ていた70代男性■「北海道よりも中国はもっと広大だ。北海道になぜ観光客が押し寄せるのか、わからん」北見市60代男性■「四国の夏は暑い。冬の間はジーットして、春から秋の半年間は毎年のように北海道を旅している」四国の70代の夫婦■「岡山県美作市の現代玩具美術館は素晴らしい。何故あんな山の中にあるのか。大都市にあれば毎日大盛況だろうに」入間市の注文家具屋の松本さん・中学校同級生の高校の先輩■「退職してから新聞もテレビもほとんど見ないで過ごしている」私の従兄弟60代・山中湖の別荘で畑仕事中心の毎日■「日本縦断ですか?いい身分ですね~」秋田県のGSの50代男性■「早期退職で一人旅とは。いい身分だね~」東京の60代女性・夫婦で北海道の旅■「帰ったらちゃんと仕事するんだぞ」大学時代の友人テツ■「木はいい、鉄に比べると加工しやすいから」ニセコ町在住のラム工房の鉄の工芸家澤田さん■何で電話番号判ったんですかっ?!」30年ぶりに見つけた大学時代の下宿屋の友人横岩の電話での第一声■「お互い変わってないなあ~」30年ぶりに再会した大学時代の友人ムッチャンの第一声■「礼文島からの夕陽はすばらしい。涙が出るほど」神戸の友人和ちゃん■「うんだな」北海道岩内町に住む大学時代の友人福森の『イエス』と同義語の重たくて暖かい言葉■「眠っている間も色々と考えとるねん」奥さんに休みの日に寝てばかりいることを批判されて、反論する大学時代の友人古川の言葉。

↓ラベンダーに赤一輪

 ファーマー富田

Photo_8

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年2月 | トップページ | 2008年4月 »