北の空から/心癒されて Vol 2
少年時代にタイムスリップ/和倉昭和博物館&おもちゃ館
金沢から能登半島をめぐる途中に和倉温泉に立ち寄った。高速を降りると、左手の建物の広場にマツダのオート三輪車が置いてあり、その横に2メートルほどの鉄人28号が腕を空に突き出して立っていた。看板には「和倉昭和博物館とおもちゃ館」とある■700円の入場料を払い館内へ。入口には、ミゼットが赤い郵便ポストが駄菓子屋が・・。懐かしき昭和の時代だ。私は幼い頃、上熊本の本妙寺電停の近くに住んでいた。本妙寺の参道に繋がる橋を渡った向こう側には駄菓子屋があり、僕たちはその店を「橋向こうの店」と言っていた。あの頃は5円・10円で結構な買い物ができたものだ■博物館の駄菓子屋にはあの頃と同じように、飴玉・袋菓子・2B弾・水飴・パンパン(メンコ)・ピストル・飛行機etcが。今にも橋向こうのおばちゃんが「いらっしゃ~い」と言って出てきそうな雰囲気。二階に上がると、ブリキの玩具・人形・テレビ・アイロン・ラジオ・マッチ箱・雑誌・ポスターなどがガラスケースの中に・・■懐かしい色とりどりの、今は無き昭和の物たちを見ながら、私は子ども時代にタイムスリップしていた。便利になり過ぎて失くしてしまっただろう大切なものをひとつひとつ思い出しながら・・・。
我が愛車デリボーイと「マオイの丘公園道の駅」北海道夕張郡長沼町にて
道の駅はコンビニかい?!
旅の最初の頃は、キャンプ場に寝泊りした。6月の平日のキャンプ場は、いつ行ってもほとんど一人だけだった。川岸や海岸や山頂のキャンプ場にたった一人。芝生も川も夜空も星も海も山も独り占め。と言えばカッコイイが、やはり、一人ぼっちは恐かった。というわけで、北海道に渡ってからのほとんどは、道の駅に泊まった■道の駅には、明かりもトイレも水もあるし、無料だ。どんな山奥の道の駅でも必ず他の旅人がいるから安心だ。旅人のほとんどは、元気な老人たちだった。車はキャンピングカーや私のようにワゴン車の内部にベッドや棚をつけて改造していた。夕食後の道の駅の駐車場では必ずと言っていいほど、退職後の60歳以上の人たちがキャンプ用の椅子に車座になって話をしている。道の駅に車を乗り入れると、その人たちは私の車に眼をやる。しばらくすると偵察隊がやって来る。そして、「車は何処のメーカー?なんていうの?」か「随分と遠い所からやって来たね」だ■初めのうちはきちんと答え、誘われれば集まりにも参加していたが、同じ質問にオウムのように同じ返事をするのが嫌になり、後半は、駐車場のはずれに車を停めて一人で過ごすことにした。今や、道の駅は元気な老人たちのためのコンビニと化しているのだ。話題と言えば、旅の穴場情報の交換から車内の改造方法で始まり、果ては年金・医療・政治の話へと広がる。過去の肩書きなんて関係ないし、旅が終われば二度と会わないからか、皆さん言いたいことを言う■話に疲れたり、嫌になったら車に帰ればいいし気楽なものだ。それにしても、人は何故群れるのだろうか?私も次の旅では、車座の中に座っているのだろうか?
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